早く寝るために自分自身をハックする - 本しゃぶり
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早く寝るために自分自身をハックする - 本しゃぶり
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Title: 早く寝るために自分自身をハックする - 本しゃぶり
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Highlights & Notes
睡眠不足によって低下するのは集中力だけではない。記憶力、代謝、テストステロンの分泌量までが低下するという。逆に食欲は増え、特に高カロリーな食事を好むようになるというから厄介だ。カルフォルニア大学バークレー校教授のマシュー・ウォーカー曰く、「食事、運動、睡眠のうち、健康のためにもっとも大切なのは、睡眠である」
自分の寝るまでの行動を振り返ると要因は明確だ。端的に言えばダラダラ過ごす時間が長いのである。
「風呂に入るまでの時間が長い」である。俺の住むアパートは24時間換気システムが無い程に古くて安いので*5、当然のことながら自動給湯なんて気の利いた機能は無い。故に自分でお湯を入れに行く必要がある。しかし帰宅後すぐにPCへ向かい、そこから離れられない。「早くお湯を入れないとなー」と思いながらダラダラとネットをし、時間が過ぎ去っていく
第二の理由は「風呂に入っている時間が長い」である。俺は風呂で読書をする。Kindle Paperwhiteは第10世代から防水になったので、風呂は読書に最適な場所となった*6。そして読書をしていると、湯船から出るタイミングが分からない。「あと1ページだけ」と思いながら浸かり続ける。しかも俺のアパートは古くて安いので、冬の浴室は寒い。余計に湯船から出たいと思わないのだ
もちろん俺はオデュッセウスと違って人間の奴隷を所持していない。俺が使うのは機械の奴隷である。つまり以前書いたこれの続きみたいなものだ。
湯船に浸かる最適な時間をざっと調べたところ、温度にもよるが10〜20分が良いらしい。そこで読書時間を確保することも考慮し、20分で運用することにした。
浴室に入ったらすぐにスタートボタンを押して、カウントダウンを開始する。このタイマーにはリピート機能があるため、毎回時間を設定しなくていいのが良い。そしてタイマーが鳴ったら、条件反射的に風呂の栓を抜く。これでもう湯船から出るしかないわけだ。また、タイマーは浴槽の中からは届かない位置に設置してあるため、音を止めるにも出るしかない。まあ、このタイマーは15秒経つと勝手に止まるのだが。
風呂にタイマーを導入した副次効果として、読書に集中できるようになった。以前はいつ出るべきかと時間を気にしながら読んでいたが、今は出るべきタイミングをタイマーが教えてくれる。だから本の内容にのみ意識を向ければよくなったのだ。
しかし雰囲気だけでは俺をネットから引き剥がすことはできない。そこでiPhoneとMacの両方でスクリーンタイムを実行することにした。
スクリーンタイムは簡単に解除できるが、さすがの俺もこうなったら寝ようと思える。大事なのはネットが使えないことではなく、寝るきっかけが与えられることなのだから。